絵本:お母さん ぼく 星になったよ

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お母さん ぼく あした 死ぬよ ありがとう いつも いっしょにいてくれて



2010年5月29日早朝5時半、
ひとり息子、翔弥は、脳内出血のため、                
突然天国へと旅立っていきました。

まだ18歳でした。

いつもと違う翔弥がいた

亡くなる前日は、
バラエティー番組を見ながら、
翔弥と私は、笑っていました。

その日の翔弥は、
いつもより「ありがとう」という
感謝のことばを繰り返していました。

赤ちゃんを抱く母

食事をあげると

「おいし~い!」
「ありがとう!」

ベッドのふとんを直すと、

「気持ちいい~!」
「ありがとう!」

その、「ありがとう」と言う

翔弥の声、
翔弥の言い方、
翔弥のしぐさが、
なにかが、いつもと違う
翔弥がいました。

「ありがとう」

といいながら、
私の目を、

ジーーーと

見つめてきました。     

その目は、なんとも言えない透き通った瞳で、             
私の瞳の奥の深いところを見ているようでした。
私に何かを、伝えたい感じでした。                       


自分が亡くなることを分かっていた


そして翔弥は、
休む1時間ほど前に、
何かを思い出したかのように

「あっ!ぼく、あした死ぬわー」

と、
か細い声でハッキリといったのです。

それはまるで、

「ぼく、あした、○○君のところへ遊びにいくわー」

といった感じでした。

私が

「えっ?」

と聞きかえすと、

「きこえなかったのならいいよ。」

と、翔弥はそう言って
携帯を触っていました。

私は、翔弥の言っている言葉は、
ハッキリと聞こえたのですが、
言っている意味が分かりませんでした。

いつもの翔弥は、不安な事があると、
電気をつけたまま、真夜中まで起きていました。

その日は、めずらしく、夜11時に、

「ぼく、寝るね。」
「電気消していいよ。」

と言ったのです。

「そう?」
「じゃおやすみなさい。」

と私がいうと、

翔弥も、

「おやすみなさい。」

と、

それが翔弥の最後のことばとなりました。


突然の別れ


いつもと変わらない朝がくると思っていました。                                                
                                  
私は朝5時すぎに、
ふと目が覚め、
翔弥のところに引きつけられるように、
近づくと、
                                  
翔弥はまるで私を待っていたかのように、
安心した表情を見せ、

フッと息をひきとったのです。

だけど、その時の私は、
突然の出来事に、              
今、いったい何が起きているのか?
受け止めることができないでいました・・・。

別れの時、
大勢の人たちが、
翔弥に会い来て下さいました。
翔弥の顔を見て、みんな口々に、

「きれいな顔だね。」
「ずっと眺めていたい!」
と・・・

翔弥が、微笑みながら、
一人ひとりに語りかけているようでした。
あ~そうか・・・
翔弥が、みんなと私を繋げてくれていたんだ。
そして、みんなの中で、すべての中で、
翔弥も、私も生かされていたんだ。

翔弥の頬を触りながら、
「翔弥、ありがとう!」
と、語りかけ、
それでも、肉体との別れはとても辛く、
いつまでも、いつまでも、
抱きしめていたかった。


翔弥からのメッセージ


星降る夜

初七日の頃の夜、
私は「翔弥!翔弥!」と、
うなされていました。

そのとき、
私の右手をにぎり、
小学6年生ぐらいの美しい少年が、                  
私の寝ている横に座っていました。
私はその少年に、

「翔弥ー!」
と叫んでいました。              
少年は私に、
テレパシーのような感じで、
メッセージを送ってくれたのです。
                                 
そのメッセージの言葉は、                        
                             
翔弥が不安がっている時、            
翔弥の手を握り、                          
私が、いつも、                           
翔弥に、声をかけていた言葉でした!

私は、その少年が翔弥だと気付くと、

翔弥は、微笑んで、
私を、光の中に導き、
温かな光に包まれたのです。    

私は、とても癒されました。


メッセージを絵本に


癒された私は、
翔弥のメッセージを絵本にしよう!と、                
決心しました。
                                  
絵本になったイメージが、                      
私にはハッキリと見えていました。                  
絵本にする事、それ以外は考えられずにいました。

しかし、その作業は、
翔弥の死と向き合うことでした。

何度も何度も苦しくなり、                      
描けなくなる日もあり、
私は、動くことも出来ず、
横になっていると・・・。

翔弥が、私が寝ている布団に入り、
私が、翔弥にしてあげたように、
添い寝をしてくれ、
抱きしめてくれた感じがしました。                   

私は、元気を取り戻し、
つくえに向かい、
絵を描いていると、   
      
シャワーのように、
どんどんと翔弥からメッセージが降りてきました。

私が手にしている、
えんぴつ。
消しゴム。
画用紙。

私に映って見える物、見える物

すべてが、光っていました。

今、翔弥が、
見えている物が、
私に見えているんだ!
翔弥が、私に伝えたかった事は、
この事なんだ!
と思うと、   

苦しみながらも、                          
翔弥と一緒に描いている歓びに満ちあふれていました。         

息子翔弥のメッセージを伝えたい!
という思いは
私の生きていく力となりました。

私は、この温かな光で、
人と繋がりたい!と思いました。
私は、てるるんさんに、
パステルカラーをお願いしました。

私が描いた絵と翔弥のメッセージの、
インスピレーションが、
てるるんさんの、
色とイメージがぴったりと合っていき、
てるるんさんは、
翔弥の宇宙を、愛を、
表現して下さいました。
そしてまた、
私たちは、温かな光に包まれたのです。 

絵本の原画は、翔弥が天国に逝ってから、
6ヶ月で仕上げました。
                                  
絵本を出版しようと思った時、                    
人と人のつながりの中、                       
いろいろな方と出逢い、力と知恵を頂きました。

話がトントンと進み、3ヶ月間で、出版が決まり、           
事がスムーズに流れていき。                     
2011年3月14日に、                       
全国の主要書店に並ぶ事なりました。
そして、東日本大震災が起きた、まさにその日の朝刊に、        
私の絵本出版を紹介する記事が、
地元新聞に、載ったのです。
また、その一週間後、
地元テレビでも紹介して下さいました。
絵本が出来上がり出版までの出来事が、                
まるで、

何か不思議な力が働いているようでした。

この絵本を出版するにあたり、                     
関わって下さった方、
支えて下さった多くの方々が、
一人でも欠けても、
絵本出版には至らなかったと思います。                
皆さま、おひとりお一人に、   
心より、感謝しつつ。

この絵本を手にして下さった方々が、
温かな光に触れることができ、                 
傷ついた心が癒され、                        
勇気付けられ、
生きていく希望が得られる事が出来たら、
うれしく思います。


“死”と向き合ったとき“生”を感じる


翔弥は、学校生活に馴染めず、
小中学校はほとんど学校に通うことが出来ず、
山の方の自然にあふれたフリースクールに通いました。

翔弥は、生まれつきこだわりが強く、
日常のちょっとしたことでも、
納得するまで、何時間でも、何日でも、
同じ話を私に、訴え続けます。

毎日の生活の中、不安に思う事が、
数多くあり、
週の半分以上は、
真夜中まで、眠れず、
泣いたり、わめいたり、叫んだりして私にぶつけていました。

そんな時は、
翔弥の手を握り、

「うん、うん」

と、頷きながら、
翔弥が、安心して眠るまで、
側にいて、あげていました。

翔弥は、小さな虫一匹でも、
外に逃がしてあげる。
とても純粋でやさしい子でした。

けれども、人とのコミュニケーションをとるのが、
とても苦手で、
ストレスがかなりあったと思います。

私は、
勉強ができなくても、特別偉い人間にならなくてもいい。

お笑いやアニメなどを観ながら、
楽しかった出来事を話し、
一緒に笑い、
翔弥の笑顔を観ている時が、
私の一番の、しあわせな時間でした。

この時間が、いつまでも、いつまでも、
つづくと思っていました。                                                      

翔弥の声が聞きたい!
翔弥の肌に触れたい!
翔弥を思いっきり抱きしめたい!

「何とかして、翔弥を、この世に戻して!!」
と・・・    

今でも、
叫びたくなる時があります。

そんな、どうすることも出来ない苦しみと
深い悲しみの中、
喪失感が行ったり来たりしながらも、

それでも・・・
朝になると、太陽がのぼり、
ちゃんと目が覚め、
体が動き出し、
泣いたり、怒ったり、
笑ったりしながら一日を過ごし、
陽が沈み、
翔弥が好きだった夕日を眺め。

夜になると、光輝く月や星たちに祈り。
            
今まで味わった事のない、
穏やかで、                      
なんとも言えない幸福感に満たされ、
生きています。

もう、二度と笑うことが出来ないと思っていました。

翔弥が、

「お母さんは、ひとりぼっちじゃないよ。」

と、
すべてと繋がっていること教えてくれ、                          

今、この時この時を、
生かされていることに感謝して、
生きている歓びを感じています。

翔弥からのメッセージがなかったら、                 
きっと私は、
翔弥の後を追い、
肉体を終わらせていたかも知れません。

皆さまに、
翔弥の温かい愛の光のメッセージを、
この絵本を通して、
お贈りいたします。

そして、少しでも多くの人々が、
生きている歓び希望を感じ、                   
心からの平安が訪れ、
本来の自分を取り戻されることを、
心よりお祈り申し上げます。                            
ハーティアー・美栄子

お母さんぼく星になったよ -  Amazon


                              
                           
そして、
絵本『お母さん ぼく 星になったよ』が出版され、
感想が寄せられました。



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いただいた感想

心に響く作品

翔弥さんの絵本、読ませて頂きました。
心が熱くなりました。
人が死と向き合うという、ある意味、厳しく悲しい物語ですが、
なんと優しさに満ちた慈愛に満ちた絵本なのでしょう。
最初に天に召される日は決まっていたという、運命論的な生死の解釈は、
肉親との悲しい別れを体験した人たちへ、どれだけ心強く訴えるものとなったでしょう。

しかも出来あがった本が紹介されたのは、震災当日。

これこそ運命的なものを感じます。
震災で肉親と別れた家族の心を癒すために生まれた本だと思いました。
息子さんはそこを見据えて昇天したのかもしれないとまで思いました。
かけがえのない息子さんからの贈り物だと思います。

私も被災地取材で、親子の別れやその現実にいくつも直面しました。
苦しむ家族にこの本はどれだけの救いになるでしょう。
その苦悩を自ら体験された上での絵本作りです。
だからこそ、心に響く作品になっているのだと思います。

「とくダネ!」司会 笠井信輔

無償の愛を感じました

愛の光

手に本をとった時
なんだか胸が張り裂けそうな…
それでいて温かい無償の愛を感じました。

頁を一枚一枚めくるたびに、
全身にかけめぐる哀しくて苦しい思い。

それでも読み続けるのは、
穏やかな文章と優しい挿絵があるからでした。

大切な人との別れは誰にでも訪れるものだけど、
心の痛みはその方本人しか分かりません。

この日本で、
どれだけの人が傷つき哀しみ立ち直れないでいることでしょう。

そのすべての人に捧げたい…
力になってあげたい…
そばにいて一緒に涙してあげたい…

光のメッセージとして届き、
すべての人と繋がって…
優しさに満ちあふれる時が来ることを願ってやみません。

翔弥くんと美栄子さんに永遠の愛と光が降り注ぎますように。

40代 会社員  りまりん

涙無くしては読めませんでした

素敵な絵本と出逢うことができました。

大切な大切な息子さんを突然亡くされたお母様が、
息子さんとの想い出とメッセージを
とても暖かく描き綴られています。

そして、息子さんとの繋がりは、
生死を超え無限に、また永遠の繋がりを感じさせてくれます。

ただ、子を持つ母として、やはり涙無くしては読めませんでした・・・

そして現在、お母様は息子さんとのスピリチュアルな繋がりを感じ受け取り、
そのメッセージを伝えるべく活動に励まれてらっしゃいます。

大切な人を亡くされた方へ、いえ・・・誰もが一度、手に取り読んで戴けたらと想います。

きっときっと、心に暖かなメッセージが贈られてきます。

宇野華菜

多くの人たちの希望の光となる絵本

声に出して読んでいるうちに、涙がとめどなくあふれて止まりませんでした。

死は本当の終わりではなく、
いのちは永遠に続き、
時代時代に残したメッセージが光となることがしみじみわかる絵本だと感じました。

大切な人を亡くした多くの人たちの希望の光となる絵本であると確信できるすばらしい作品です。

東日本大災害で被災に 遭われた多くの方々はじめ、心の傷を負った多くの人に読んでもらいたいと思います。

40代男性

とても大きな愛で包み込んでくれます

私が母を亡くした時も
こんなに深くて大きな悲しみはないというくらい
毎日泣いてばかりでした。

この絵本は 亡くなった方も
大切な人を亡くした方をも
とても大きな愛で包み込んでくれます。

この絵本の「ぼく」のように肉体は無くなってしまっても、
いつもそばにいて「大丈夫!大丈夫!」と言ってつながっているんだろうなと思っています。

決して亡くなって悲しんではいないと私も母の夢を見て感じました。

悲しんでばかりいるのは残された人、
今のままの辛さ悲しみに浸らず、
これから出会う喜びも楽しみも
また新たな悲しみもすべて「共に」味わっていくのだから
心配しなくてもいいのだと思います。

今度は私から母に「私は大丈夫!大丈夫!」と言ってあげたいです。

大切な人を亡くしていなくても、
誰もが大いなる愛とつながっていると気づかせてくれます。

今 現状で辛いことに直面している方や、
育児に悩むお母さん達にも読んで頂きたい絵本です

40代女性 会社員

自分を振り返るひとときを与えていただき有難うございました

絵本の方、
改めて広げてみました…。

忙しい時でも、
穏やかな気持ちになれるものですね。

そう言えば、
昨日の夜7時頃だったカナ…
東の空にすごく綺麗に輝く星が見えました。

(宵の明星;金星カナ?)珠玉の光りでした。

私達の生命と宇宙を感じる一瞬でした…ね。

秋の季節か刹那さも感じられました…

自分を振り返るひとときを与えていただき有難うございました

50代女性

愛が感じられた絵本

やわらかな絵、
暖かい色、
ひとつひとつの文字と涙が共鳴しあい胸が熱くなりました。

音も時間も止まる程真剣に見せていただき愛が感じられた絵本です。

アズアサイン  泉雅代

読む者の心に温かいものを届けてくれます

悲しみのどん底から立ち直るきっかけは、
やはり自分の中に見つけるものなのだと、
亡くなった息子さんを思って描かれたこの本から感じました。

一つ一つの言葉が生きようとするものを励ましてくれます。

「大丈夫」「大丈夫」
この言葉からは息子さんを超えた大いなる者からの力強いメッセージとして
届いてくるような感じがします。

優しい言葉の中に秘められた力強い生への願望を感じました。

それが読む者の心に温かいものを届けてくれます。

40代女性    東海 瑞穂

ふわっとしたものを感じます

短い言葉の連続がとても読みやすく、その中に、ふわっとしたものを感じます。
言葉の背面にあるイラストや色使いが、あたたかさを伝えてくれました。

ittarug-an

何回読んでも心にグッとくる

絵本読んだけど何回読んでも心にグッとくるね。
翔弥君とお母さん両方の思いを感じて何とも言えない気持ちになる。
でも翔弥君とお母さんの、お互いを思う気持ちを思うと、
ただ悲しいお話じゃなくて無償の愛を感じて心が温かくなったよ!

30代女性

死への恐れが、不思議と和らぎました

初めてこの絵本を拝見させていただいた時、
美しい母子の物語が、心のなかに染み渡り、
今まで感じていた死への恐れというものが、不思議と和らぎ、
死がとても神聖な出来事なんだと強く感じられるようになりました。
貴重な体験を描いていただき、とても感謝しております。
ありがとうございました。

40歳 男性 建築設計士   松中調

息子さんからの深い愛を感じました

絵本から母から子に対する愛だけではなく、息子さんからの深い愛を感じました。
死は別れではないことが伝わり、心が温かくなりました。
是非多くの人に読んでいただきたい素晴らしい絵本です。

36才 理学療法士 松中友衣

輝く星になって、お母さんを明るく照らしている

18歳の若さで逝った翔弥さん。お母さんの悲しみはいかばかりだったことでしょう。
でも、「18歳で帰ることを決めてきた」という翔弥さん。彼にはこの世は住みにくかったようです。
だからこそ、美栄子さんをお母さんとして選んできたと思わずにはいられません。
たくさんの思い出と素敵なフォトグラフを残した翔弥さんは、今では輝く星になって、お母さんを明るく照らしていると私も信じたいと思います。
バックのパステルカラーが、温かく美しい調べを奏でているように感じました。

アップルパイ

息子との一時一時が尊いなと感じました

こんな表現で伝わるのかわからないけど、絵本を読んだあと温かいものが残りました。
「ぼく」の、ありがとうっていう感謝の気持ちとか、お母さんを思いやる優しい気持ちとかかな。

反対にお母さんが息子を思う無償の愛の気持ちもいっぱいいっぱい伝わってきて、私も息子がいるから、その息子との一時一時が尊いなと感じました。

YUUKA

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